焚き火やキャンプで作る珈琲や料理

焚き火の直火でカップヌードルを作る大実験やってみた

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焚き火でカップヌードルが作れるって知っていましたか?某アウトドア雑誌に紹介されていたので、本当かな〜と思い、早速カップヌードル片手に焚き火に出かけました。こんなん聞いたことありますか?そんなバカなこと誰が思いついたんでしょうね。でも本当なら、災害時なんかで役立つかもしれませんから実験の価値はあるような気がします。

カップヌードルを焚き火に入れても燃えないの?

半信半疑での実験ですが、もしももしも失敗してカップに穴が空いたら、私のお気に入りのメッシュ焚き火台がスープと麺まみれに・・・・。

さて、まずは焚き火の準備から。場所は湖のほとりです。

いつものお気に入りスポットは家族連れに占拠されてしまいました。まあ、新型コロナウィルスの影響でみんな自宅待機を余儀なくされている中で、今日みたいな休日ぐらい、アウトドアしたくなりますよね。しかもアウトドアは3密じゃないから安心安心。ドアtoドアで自宅との往復なら。かく言う私も、それで来てます。やっぱり人気の多いとこは今は避けたいですからね。

でもこの場所もむちゃくちゃ良いとこです。ちなみに、焼き芋もここでやりました。

さて、カップヌードルを焚き火に入れて燃えないかどうかですが、それが燃えないんですよ。

本当に。なぜかは後ほど種明かししますが、まあ「でんじろう」さんの科学の実験みたいなものです。

科学的な根拠があって、それが分かればなんてことない。必然の結果なんですよね。

種明かしは一番最後にしますから最後まで読んでくださいね。

と言うか、科学なんて持ち出さなくても、昔から日本にはあるじゃないですか。

同じようなことしてるサービスが。おそらく皆んな1度は目にしたことあるはずですよ。

和紙でできた鍋とか、煮物皿を。高級旅館なんか絶対出ますもんね。こんなやつですよ。

中居さんが来て火を着けてくれるやつです。

中には風変わりなものもあってこんな、キャベツの葉っぱでやる鍋もあるようですよ。

これはこれでアウトドアで楽しめそうなアイデアですよね。

子供達の前でやったら不思議がって盛り上がること間違いなしです。勉強にもなりますね。

ですからカップヌードルを炭火で温めても燃えることなくて、中の水を沸騰させて麺を作ることができるわけです。

まあ、全く無傷というわけではなく、表面的な部分は焦げたり、印刷部分が溶けたりはしちゃいましたが、カップの器の内側は印刷とかありませんし、大丈夫なはずです。

焚き火に投入して、おおよそ5分ぐらいで中の水が沸騰してグツグツとなってきました。

多分グツグツ音がする時点でもう麺はやわらかーくなってしまっているような・・・・

わー。予想通り、麺は煮すぎた麺でした。

何度かやれば、一番美味しくできるタイミングがわかるんだと思いますが、初めての実験なんでこんなもんでしょう。

しかし、食べてみた感想ですが、カップ表面の焦げを見なければ、家でちょっとお湯を入れて3分以上経ってしまったカップヌードルって感じで、美味しいです。全然焦げたような味や、何か科学的な物質が溶け出したような味もしませんでした。

内側は完全に紙だけですから当然といえば当然ですが。

食べ終わったあと、カップの内側をチェック

食べ終わったら、カップの内側の点検です。

こんな感じで、外麺の焦げが激しい部分の内側がやはり黒く焦げたようになっていますが、黒くなっているだけで、炭になっているわけではありません。

ですから、あのまま取り出さずにしばらく炭火の中に入れていても燃えて穴が開くことは無かったでしょう。

不思議ですねー。

なぜ、炭火に入れたカップヌードルが燃えなかったか種明かし

それでは、でんじろう先生の科学の実験の種明かしといきましょう。紙の燃えるいわゆる発火点というのは450℃なんですが、水の沸点はというと、どんなに熱を加えても100℃で、それ以上にはならないんですね。

2000度の炎で熱を加えても100℃以上にはならないわけです。その水に触れている部分の紙も同じく100℃を超えることはないため、紙が発火することなく水を沸騰させることができるわけです。

まあ、確かに外面の炭火に触れている部分は、多少紙の厚みのぶん、100℃以上になるため焦げてしまうんですが、内側の水に触れている部分までは達しないという訳です。

先ほど、キャベツの葉っぱを鍋がわりにしている写真がありましたが、それも同じ原理ですね。

防災訓練で習うサバイバル術の1つです

防災訓練では、ガスや鍋が無くても当面の料理ができる方法を教えてくれたりします。

例えば、先ほどの同じ原理で、紙コップでお湯を沸かしたりする方法や、川の水を飲み水に変えたりする方法などです。

いわば、これはキャンパーにとっては貴重なテクニックばかりなんですよね。さすがにブッシュクラフトまでは行かないまでも、大自然の中で文明の機器に頼らず生き抜く術なわけですから。

今回はカップヌードルで実験しましたが、紙製のカップならなんでも同じことができます。

絶対に発砲プラスチック製のカップのやつではしないでください。

すぐ溶けちゃいます。あれは、プラスチックの融点が100℃より低い70〜90℃だからなんです。

さすがに、災害時にぜひ試してくださいなんて不謹慎なことは言いませんが、ぜひキャンプやバーベキューをするときに手品みたいにみんなの前でこのカップヌードルの実験をしたら盛り上がると思うので試してみてくださいね。

最後に、この実験の一部始終をYouTube動画にしておきましたので、どうぞご覧ください。あっという間に見えますから。ではどうぞ。

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