焚き火の薪の選び方と燃やし方

薔薇を剪定した枝を乾燥させ薪にしてみるといい香りがするのか?

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焚き火の楽しみ方の一つに、色々な木を薪にしてその違いを楽しむと言うものがあります。

薪にする木の種類によって、火の色、煙の香り、火持ち、火力と全て違うからです。

燻製に使う木チップの種類によって燻製の味も香りも異なるのと一緒ですね。

※参考のページはこちら→薪の種類と燃え方の違い

この秋、大好きな薔薇の剪定をした枝を乾かしておいたのですが、丁度いい感じに乾燥してきたので、薪にしてみることにしました。

薔薇と言っても、今回は「モッコウバラ」と言う品種。

この品種は花自体にも香りはないので、木から薔薇の良い香りすることは期待できません。

薪を燃やした時に、その木の花の香りがすることで有名なのは「桜の木の薪」がありますが、薔薇では聞いたこともないので、元々薔薇の木自体に香りの成分はないのでしょう。

このモッコウバラは蔓性で何年もに渡って成長し、結構な大木になります。

今回は思い切って古い幹を選定したのでバラといっても枝は直径5cm前後と太い部分もあり、薪にくべるのには丁度いい太さなんです。

しかもモッコウバラは刺がない品種なので怪我をする心配もありません。

モッコウバラを実際に薪にして燃やしてみた!

まず今回使用する焚き火だいはメッシュタイプの焚き火台です。

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このタイプの焚き火台は、炎の様子が上下左右から観察でき、しかも地面で直接焚き火するような感覚で薪を置いて燃やせるので一番のお気に入りです。

燃焼効率も良いので、燃やした後の炭も早く灰になり後片付けが楽なのもお薦めの理由です。

最近の焚き火台はどれもたたみ方に工夫がされ、収納もコンパクトで持ち運びが楽になったものばかりですが、もちろんこの焚き火台も工夫がされていて、分解すれば25cmぐらいの長さの袋にすっぽり収まり軽量コンパクト設計です。

お値段も2000円前後とお手頃なのが嬉しいです。

さて、本題のモッコウバラの薪の焚き火ですが、次の写真をご覧ください。

燃やしてみた感想をまとめてみました。

●着火しやすさ→かなり乾燥しているのですが、着火は少してこずりました。気に油分が少ないのでしょう。細枝も着火用には向いていないようでした。ただし、一旦火が起こってしまった場所に継ぎ足していくとどんどん燃えていきます。

●燃焼→一旦火が起こってしまうと、かなりの勢いで一気に燃えていきます。薔薇の木自体そんなに何年もかけて成長するような植物ではないので切り口にも年輪らしいものはほとんど見当たりません。

ですから木といってもそんなに目が詰まったものではなく少しスカスカの木材なので、一旦燃え始めると一気に燃えてしまうのでしょう。

一気に燃えるので、その間はとても暖かく暖をとるのには向いていますが、それが長時間は続かないのが玉に瑕です。

ですから、料理や長時間の焚き火には向いていません。

短時間焚き火を楽しんだり、カシやナラの木のように最初火が付きにくい薪を燃やす前に火を起こす補助薪程度の位置づけで考えましょう。

●燃焼後の炭の状態:じっくり燃えるのではなく、一気に燃焼し、一気に炭になる感じです。

じっくり燃える薪は、燃えながら白い灰になっていくのですが、モッコウバラの木の薪は一気に炭になるため、そこから灰になるまで少し待たなければいけないようです。

燃えながらすぐに炭になっていく様子。

炭だけになったモッコウバラの薪の様子。

赤々とチリチリ音を立てながら燃え尽きていく炭の様子ですが、白い灰になるまでこの後20分ぐらいかかった程度です。

沸かしたお湯でコーヒーを入れて飲んでいる間に灰になってくれます。

【まとめ】モッコウバラの薪は特に良い香りがするわけでは無く、一気に燃えて短時間の焚き火向きだ

私の焚き火の楽しみ方は、1時間ほど薪の燃焼を楽しみパッと帰る短時間焚き火。

長時間燃え続けるカシやナラの木のようなハードウッドは本来向いていません。

このモッコウバラの薪は、属性で言えばソフトウッドと言う類になるのでしょう。私のような短時間だけ焚き火を楽しみ、料理などもしないタイプにはとても向いている薪と言えるでしょう。

あ、でも鍋でお湯を沸かしコーヒーをいれるぐらいはできますよ。

火が燃え盛っている時でなく、炭になった直後なら丁度良い火力でお湯を沸かすことができ、しかも煙などによるヤニが鍋についたりもしないでしょう。

また、煙の香りは思っていた通り薔薇の香りがするわけでは無く、極々普通の香りでした。

皆さんも、もし家庭の庭で薔薇を育てていて、剪定することがあればぜひ枝を残しておき薪に再利用してみてはいかがでしょうか。

刺のある薔薇の品種の際には、刺に刺されないよう気をつけながら焚き火を楽しんでくださいね。

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